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ミエゾウと黒田地域
現在、三重県立総合博物館に展示されている「ミエゾウ」の臼歯のうちの一つは、黒田小学校のある三重県津市河芸町北黒田で見つかったものです。
このミエゾウは、以前はシンシュウゾウと呼ばれていましたが、より詳しく調べた結果、ミエゾウと呼ばれるようになりました。
このゾウのいた、約300万年前の黒田小学校の周りは冬場にあまり寒くならない温暖な気候でした。
そんな環境の中ミエゾウは、黒田や河芸の地域を歩き回り、生えていた柔らかい葉を、今回発見された臼歯でよくかんで、食べていたのではないかと考えられています。
【リンク】
三重県総合博物館 ミエゾウ(Stegodon miensis)の臼歯
ミエゾウの臼歯
地域の歴史
黒田米の由来
今から約560年前、「川瀬宣光」が地頭となり、「川瀬城(現在の黒田小学校の位置)」を築城しました。その後、誰もが知る「織田信長」との戦に敗れ、家来とともに姓を「岡」と改め、この村の「米づくり」に従事しました。
この地区には、土が黒い肥えた土壌の田んぼが多かったため、黒田の地名の元になったとも言われています。
地域の行事
大般若教転読
世だめし粥占い(無形文化財)
北黒田地区に伝わる「大般若教転読世だめし粥占い」は、大般若教の読経祈祷によってその年の作物の豊凶を占い、無病息災を祈願するもので、毎年二月十四日に行われます。
前夜に、早生(わせ)・中生(なかて)・晩生(おくて)の印の付いた小指程度の竹筒を入れて粥を炊き込み、翌朝に大般若教を転読後取り出します。竹筒をそれぞれ割り、中に詰まっている粥の量で、田植えの時期や品種を決定するというものです。
このような行事は各地の神社で行われていますが、仏式で行うことは極めて珍しく、約五百年の伝統を誇っています。
パンフレット「大般若経転読世だめし粥占い」
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