11月5日(水)に5回目の全校算数を行いました。
今回は三重大学教育学部の田中伸明教授を講師としてお招きし、数学科からの視点で指導助言を受けました。また、今回も他校の先生方と教育委員会の方が視察に来てくれました。最近、高野尾小学校の自己調整学習による全校算数が注目されつつあります。
3年生が「コンパスを使うと円が描ける理由を説明しましょう」という問題について、どうしても自分で説明することができませんでした。そこで、5年生を呼んで教えてもらおうとしたのですが、5年生も上手に説明することができませんでした。今度は6年生を呼んできたのですが、同じく6年生も上手に説明することができませんでした。
そこで、担任の先生が少しヒントをくれたのですが、その時、5年生が「あ、分かった!!」と言って説明し始めました。「コンパスの針の位置を変えず、なおかつ、中心からの鉛筆まで距離を変えずに鉛筆をずらしていくと円が描ける」と説明しました。
つまり、「円の定義」をコンパスのパーツを使って説明する問題ということです。
3年生はもとより、5年生も6年生もすっきりしたようです。そして、5年生と6年生は、「描き方は分かっているけど説明するとなると難しい」と言っていました。「わかっているつもり」から「わかる」へと学び直した瞬間でした。
田中教授からは指導者が「数学的な定義」を明確にして活動を構成すると、子ども達の数学的な探求心が芽生えてくると助言を受けました。
これからも、子どもがよりよく学べるように研究を進めます。
