今、全国的に注目されている授業スタイルに「複線型の授業」が
あります。 複線型の授業とは、授業中に複数の学習内容や活動が同時に進行し、
児童が自分の興味・疑問・理解度に応じて学習課題や学び方を選択し、
主体的に学習を進めていくスタイルです。
従来の一方向的な授業とは異なり、多様な探究方法を通して児童同
士の意見交換や協働的な学びが促されることが特徴です。
現在、立成小をはじめ全国の多くの学校が、このような授業スタイ
ルの実現を目指し、先進校の視察や研修会での指導法の学習を通して
研究を進めています。
そのような中、今日の5年生の算数では、「サッカーの得点の平均を
求める過程で気付いたことを考える」授業を行いました。すると子ど
もたちからは
「平均に小数ってあり得るの?」
「0点だった試合の0は足すの?」
「小数になった平均は四捨五入しないといけないの?」
など、次々と疑問が生まれ、授業は自然と複線的に広がっていきました。
子どもたちは席を離れて意見を交流し合い、互いの考えに触れながら
疑問を追究していきました。
単に平均を求めるだけでなく、数多くの情報や視点を得ながら、深い
学びにつながる時間となりました。