3月25日(木)の修了式の校長講話では、1・2年生が参加できなかった3月12日(金)の卒業式の報告をしました。
1・2年生の皆さんに式場の準備や片付け、学校内の掃除など、協力してもらったおかげで、厳粛な中にも温かさを感じ、3年生の新しい門出を祝うのにふさわしい卒業式ができました。
3年生100人、1人ひとりに手渡した卒業証書授与では、4月からの新しい道も頑張りたいという思いが伝わってくるようなきりっとした表情や、自分の中学校生活を終える充実感や喜びをかみしめるような微笑んだ顔を見せてくれたことが印象に残りました。
卒業生代表の前期の生徒会長だった前川さんの答辞でも、在校生代表の小野さんの送辞でも触れられていたのは、体育祭や文化祭でした。コロナ禍で、いろいろな制限のある中で取り組んだ「満水リレー」や「ウルトラクイズ」について、前川さんは、知恵を絞って工夫を考えたり、実際に試して考え直したり苦労したけど、当日は学校全体が楽しんでいるのを見て、安心と達成感があったと言っていました。「安心した」という言葉から、役員のみんなで協力して、本当に一生懸命取り組んでいたことがわかりました。苦労したからこそ、大きな達成感が得られたのだと思います。また、体育館でやった「合唱コンクール」や「よさこい」も、クラスや学校全体で取り組めて一体感を感じたと話していました。小野さんは、先輩たちの姿を見てあこがれを感じ、「来年はこんな風になりたい」と思ったと話し、先輩たちから引き継ぎ、さらに笑顔のあふれる学校にしていきたいと卒業生を前にして誓っていました。
前川君の答辞には、1・2年生の皆さんへのメッセージも含まれていましたので、ここで紹介します。
「1、2年生の皆さん、中学校生活は充実していますか。勉強や部活はうまくいっていますか。1年生の皆さんは、もうすぐ後輩が入学してきます。今の自分の行動を見直し、自分が憧れていた先輩のようになってください。2年生の皆さんは最高学年になります。仲間と過ごせる日々を大切にして、ひとつひとつの行事に真剣に取り組んでください。私は3年間卓球部に入っていましたが、特別卓球がうまかったわけではありません。練習や試合では、チームの仲間に迷惑をかけることもあったと思います。しかし、あきらめることはしませんでした。みなさんも、これからいろいろなことで壁にぶつかることもあるでしょう。しかし、一度あきらめないことに重きをおいてみてください。ゆっくりでも、自分なりに前に進めば、体力や気力が身についたり、一緒に頑張る仲間が増えたり、自分のいいところが見えてきたりして、必ず自分の成長につながるはずです。」
さて、この一年間は、臨時休校があり、夏休みが短くなり、学校行事が変更となり、毎日、マスクや手洗い、換気など感染予防に気を遣う1年間でした。今も、社会全体が、猛威を振るっている新型コロナウイルスに大きく影響されていて、このストレスがみんなの心にも表れてきているかもしれません。イライラしたり、怒りっぽくなったり、小さなことでも不安を強く感じたり、言葉がきつくなったりすることが、自分の無意識の中に出ているかもしれません。まだ、この状態がしばらく少し続きそうです。みんなで、この状況を乗り越えましょう。底力が、必要になってきているのかもしれません。
明日から春休みになります。心配なこと、困ったことがあったら、学校に連絡してください。4月6日には、学年が1つ上がった皆さんと、新しい気持ちで始業式を迎えたいと思います。春休みも健康に気をつけ、新しい学年を迎える気持ちの準備をしておいてください。