7月3日の放課後に安濃体育館のサブアリーナで、東観中学校と芸濃中学校の卓球部が合同で練習をしました。これは特定非営利活動法人「あのうスポーツクラブ」が企画した安濃・芸濃・美里地域の3校合同部活動を総合型地域スポーツクラブへ地域移行するための実証事業の一環で行われたものです。遅々として進まない部活動の地域移行ですが、経ヶ峰を取り巻くこの3地域の中学校での部活動事情は年々厳しくなってきており、やりたいスポーツがそれぞれの学校で取り組めないことも増えてきています。そこであのうスポーツクラブが日本郵便年賀寄付金助成事業の助成金を活用して、三重交通の貸切バスを手配し、芸濃中学校とみさとの丘学園の生徒を安濃町の運動施設に移送することで、今回の活動が実現しました。画期的な取組であるため、いくつかのメディアも取材に来ていました。活動を終えた1年生に感想を尋ねたところ「楽しかった!でも何回か負けたから、もっと頑張らないとと思った。」と目を輝かせて語っていました。今回の実証事業で急激に地域移行が進むわけではありませんが、年間4~5回の実証事業を助成金を得られる4年間で積み重ね、学校に部活動が「ある」から「できる」、「ない」から「できない」ではなく、地域でやりたいスポーツに取り組める環境や体制に、少しでも近づけることを願っています。
【実証事業の様子】