5月17日(月)、18日(火)の1泊2日の日程で、3年生は東紀州、紀伊勝浦、伊勢方面へ修学旅行に行ってきました。
修学旅行実施にあたっては、事前の体調管理、旅行前および旅行中の検温、マスクの着用、手指消毒や食事などマスクを外す際には会話をしないことの励行など、新型コロナウイルス感染症予防に努めました。また、添乗員やバスの運転手の皆さん、ホテルの方、見学施設の方、食事会場の方、お土産店の方など、たくさんの皆さんにご協力いただき、温かいお心遣いを感じました。本当にありがとうございました。
午前7時00分、欠席者は1人もなく、111名の生徒が市役所北側にあるお城西公園に集まり、生徒の代表者会の司会で修学旅行出発式を行いました。幸いにも雨には降られず、大きな荷物を抱かえ笑顔でバスに乗り込みました。
午前9時には、尾鷲市にある熊野古道センターに到着。クラス別に集合写真を撮影した後、尾鷲桧(ひのき)のお箸づくり体験を行いました。東紀州地域は、桧や杉などの木材を生産する林業がさかんで、全国的にも有名です。「尾鷲わっぱ」と呼ばれる漆器は、伝統工芸品として知られています。弁当箱にしてご飯を入れたら、どんな香りがするのか、そんな贅沢をしてみたいと思いました。
熊野市にある七里御浜の海岸、熊野灘を見ながら昼食を摂りました。このときは雨が上がり、空の青と海の青がとてもきれいで、ベランダに出て記念写真を撮っている生徒がたくさんいました。
午後1時前に那智の滝に到着しました。段差のある階段を滑らないように慎重に下っていくと、少し雨に煙る大きな滝が現れました。この滝そのものが、神様としてまつられているのだそうです。
那智の滝からは、険しい登り道。クラスの仲間と声を掛け合いながら、熊野那智大社まで歩きました。
京都に都のあった千年以上前から、人々は「熊野古道」を通って、「熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉(はやたま)神社・熊野那智大社)に参詣(さんけい)したのだそうです。熊野の神仏は、身分や性別に関係なくすべての人を受け入れくれるという教えがあり、そのためあらゆる人が、死後生まれ変わって幸せになれるようにと、「熊野詣(くまのもうで)」に行きたいと願ったそうです。