垂直避難訓練を実施しました!
1月12日(金)に、地震後に「津波警報」が発令されたことを想定した避難訓練を実施しました。前回の10月27日には、津波が津市に到着するまでに時間的余裕がある場合の高台への「水平避難」の訓練を実施しましたが、今回は、津波の到達予測時刻までに高台へ避難する時間的余裕がない場合の避難方法である「垂直避難」の訓練でした。栗真小学校の垂直避難場所は、本校の3階及び屋上となっています。本校の3階及び屋上は、津市が発表している津波の最大値よりも高い位置にあり、安全を確保することができるため、本校周辺地域の避難場所としても指定されています。
今回実施した垂直避難の訓練でも、地震の発生後、揺れが収まったことを受けて、運動場へ避難します。全員が無事に避難できたことを確認すると同時に、地震の震源地の場所や津市の震度とともに、「津波警報」等が発令されていないかどうかなどの情報を収集します。「津波警報」が発令された場合には、津市に到達する予測時間や津波の予測される高さなどを確認し、「水平避難」と「垂直避難」のどちらがより安全かを判断します。今回は、津波の到達するまでに時間的余裕がないことを想定し、校舎の倒壊等がないか安全を確認してから、校舎の中へ移動しました。校舎の中に入ってからは、3階に避難し、3つの教室に学年別に分かれて、全員の無事を確認しました。そこで、非常食の入った袋を一人ひとりが受け取ってから、さらに屋上へと避難しました。
「垂直避難」の必要性は、次のような場合にも考えられます。栗真地区内は、津波が伊勢湾に押し寄せた場合であっても、ある程度の津波であれば、海岸の堤防により防ぐことはできますが、その津波が志登茂川を遡上し、横川へと入り込んでくることも予想されます。「水平避難」の場合、その横川の土手が避難経路となっているため、津波が到着するまでの時間に十分な余裕がなければいけません。また、地震の大きさが震度6以上の場合には、建物や地面などが大きな被害を受けている可能性が高いです。古い家屋が倒壊し、避難経路がふさがれていたり、豊野団地へ上る坂道が崩れていたりして、避難場所に到達できない場合も考えておかないといけません。このように、「水平避難」のリスクが高い場合には、今回のような「垂直避難」が必要になってきます。
