地震・津波避難訓練を実施しました!
10月25日(金)に、地震後に「津波警報」が発令されたことを想定した避難訓練を実施しました。栗真小学校では、津波が津市に到着するまでに時間的余裕がある場合には、「みかんの里」を経由して、「豊野団地中公園」へ避難することになっています。今回は、避難場所までの経路を知ることが大きな目的でした。まず、地震の発生後、運動場へ避難し、「津波警報」が発令されたことを受け、非常食の入った袋を一人ひとりに配布する練習をし、学校を出発しました。ここまでで15分ほどかかりました。そして、出発してから「みかんの里」まで15分、「豊野団地中公園」まで、休憩なしでさらに15分かかりました。つまり、地震が発生してから「豊野団地中公園」まで避難するのに、45分かかったことになります。
2022年3月に策定された津市における「南海トラフ地震による津波を想定した広域避難計画」では、南海トラフ地震が発生した場合、津市の沿岸部に約67分で津波が到達し、津波の高さは最大7mに達するとなっています。震源地の場所により津波の到達時間にも誤差は生じますが、今回の訓練でかかった時間なら、十分に避難することができます。
今回の訓練時にも、先陣隊が避難場所までの経路の安全を確認し、無線機を使って経路の状態を知らせながら、避難しています。避難経路に被害があった場合や、避難後の保護者への引き渡し方法など、被害の状況によっては、避難方法にまだまだ課題はありますが、実際に訓練を実施しなければ、課題は見えてきません。今後も、より安全に避難できる最善の方法を検討し、改善を加えていきたいと思います。
なお、3学期には、津波の到達予測時間が短く、今回のような高台への「水平避難」をするための時間的余裕がない場合の避難方法である「垂直避難」の訓練を実施します。この場合には、本校周辺地域の避難場所と指定されている本校3階及び屋上への避難となります。津市が発表している津波の最大値よりも、本校の3階は高い位置にあるため、安全を確保することができます。